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世界の寮事情
海外で仕事をしてみたい、移住をしてみたいと憧れる方、実際にチャレンジする方が増えています。
インターネットが当たり前の生活環境のなった事で、以前に比べぐっと海外が身近になってきている影響もありますね。
しかし、ネット上の情報はたくさん集める事が出来ても、やはり心配なのは日々の生活。
日本とはちょっと違う海外の「寮」事情をご紹介します!
アメリカの場合
日本人が海外での仕事を考えた時に一番メジャーな国といえばアメリカですよね。
アメリカでは大学入学と同時に寮生活をする事が多く、寮というスタイルもごく一般的に定着しています。
ただ、アメリカの場合「寮」=生活費を浮かせる手段という考え方が主流なので、日本のようにキレイな個室完備とまではいかない事を知っておいた方が良いかもしれません。
アメリカの場合、寮は数人でシェアすることも当たり前と考えておくべきです。
一室を二人でシェアするスタイルや2DK、3DKの部屋を複数人でシェアすることもあります。
キッチンやお風呂、トイレは共同ですが、あくまでも共有するという認識が強いので、リビングで共に過ごすようなスタイルとはちょっとニュアンスが違います。
日本人のイメージでは、ルームシェアといえば深い友情が芽生えたり、心置きなくいろいろな話しが出来たりと思いがちですが、そこは異文化という事もあり、意外にもトラブルが目立つケースもあるようです。
仕事で寮を利用する場合、寮費、光熱費を勤務先が負担するケースも一般的です。給与から先に天引きされます。
この時、実際に近隣家賃よりもやや高額に天引きされることもあるので、事前に家賃相場を調べ、天引き額を確認しておくことをオススメします。
また複数でシェアするスタイルの場合、必ずしも英語が通じるとも限らない事が多国籍国家であるアメリカの特徴ともいえるでしょう。
イギリスの場合
日本人の留学希望先人気で常に上位にランクインするイギリスで仕事をしてみたいと考える方もいるでしょう。
しかし実際にはイギリスで仕事をするには、意外にもハードルが高く、安易には実現しません。
イギリスにも日本と同じように「寮」というスタイルがありますが、日本のように選択肢は広くありません。
イギリスの場合、製造業などの若者を対象として宿舎の提供が主流で、都市部ではなく郊外がメインです。
また、あくまでも自立までの短期間の住まいと考えるケースが目立ち、仕事が安定すると転居する方が多いです。
実は、イギリスはで賃貸物件の契約スタイルが日本と大きく異なります。
日本の場合、契約期間2年間という事がごく一般的ですが、イギリスの場合、契約期間が50年、80年となる事も珍しくありません。
イギリスは日本と違って地震災害が非常に少ない上に、レンガを使用した建造物が多く、物件の耐久性も100年以上と大変長期です。
その為、数十年単位での契約が当たり前とされています。
もちろん、数年で解約し転居する事も可能です。
仕事と生活を切り離して考える事が一般的なので、アパートを借りルームシェアをしたり、ホームステイを受け入れたり、観光客の宿泊施設として貸し出すことで住居費の負担を軽減する事もあります。
ただし最近では若者の失業率が上がりつつあることもあって、寮やルームシェアといったより負担の少ないスタイルが注目を集めてきているようです。
海外の寮生活まとめ
このように海外では、日本のような完全個室でプライベートを確保された寮というスタイルではなく、あくまでも一時的な住まい、短期間の生活拠点というスタイルが一般的です。
多くの方が利用している反面、環境面では整っていないことも多く「自立した生活をするための一過性の住居」として捉えておくべきかもしれません。